もくじ
✅ 第1章::争社会が生み出す不安の連鎖
「現実を見るのが怖いんです……」
これは、過去の私が何度も口にした言葉でもあります。
何かを成し遂げなきゃ。周りに置いていかれちゃう。ちゃんとやらなきゃ。でも、うまくできない。苦しい。怖い。
──そんな毎日の中で、私は自然とスピリチュアルや“見えない世界”に惹かれるようになっていきました。
占い、エネルギーワーク、アファメーション、引き寄せ……。
本や動画やセッションに触れるたび、なぜか“安心”できる気がして。
だけど、現実は変わらない。気づけばまた不安に飲まれて、
「このままじゃだめだ」と思いながら、また違う情報を探してしまう。
不安の正体は、社会が仕組んだ“足りなさの連鎖”
これは、あなただけの問題でも、心が弱いせいでもありません。
わたしたちは、生まれたときから「比較され、評価され、順位をつけられる社会」に巻き込まれています。
学校の成績、進学、就職、結婚、SNSでの反応……。
気づけば、「何かにならなきゃ、生きてる意味がない」という刷り込みの中で呼吸しているのです。
“安心していい”と言われても、どこか落ち着かない
だからこそ、「今のままでいいよ」「安心していいよ」と言われても、素直に信じられなかったりしますよね。
なぜなら、“安心に慣れていない”から。
不安や緊張が当たり前の環境で育つと、「何も起きていない今」が不自然に感じてしまうんです。
“安心”よりも、“危機感”の中にいた方が落ち着く。
そんな歪んだ心の癖が、現実から目をそらしたくなる感覚や、スピリチュアルへの逃避を生んでいたのかもしれません。
現実から目を背けたくなるのは、あなたのせいじゃない
あなたが「また逃げてしまった」と自分を責めたくなるとき。
それは逃げではなく、防衛だったんです。
心と体が、これ以上壊れないようにしていた。それだけ。
でも、今ここにいるあなたはもう、ただの逃避ではなく“戻る力”を持ち始めている人です。
だからこの章では、「なぜ私たちは安心できないのか」という構造を
スピでもメンタル論でもなく、“構造”として一つずつ、現実に戻って紐解いていきましょう。
次章では、その“構造”がどうして親から子へと受け継がれていくのか、さらに深く見ていきます。
✅ 第2章:親から子へ受け継がれる価値観
「安心していい」と言われても、どうしても落ち着かない。
「今のままで価値がある」と言われても、どこか信じられない。
──そんな感覚は、あなたが作ったものではありません。
それは、もっとずっと前から染み込んできた“空気”のような価値観です。
親もまた“安心を知らない人”だった
わたしたちの親世代は、戦後の高度成長を支える“頑張ることが正義”という空気の中で育ちました。
貧しさ、格差、男社会、学歴信仰、家庭内の抑圧──。
安心なんて、語る余裕もなかった。
だから多くの親は、「努力しろ」「ちゃんとしなさい」「甘えるな」という言葉でしか、子を守る手段を知りませんでした。
“愛し方を知らないまま、必死で愛していた”のです。
受け継いだのは「不安で育てる」教育法
「〇〇しないと怒られるよ」「それじゃ世間に笑われるよ」
気づけば、わたしたちの土台には、“恐怖ベースのしつけ”が据えられていきました。
良かれと思ってやってくれた言葉や態度も、
受け取る子ども側は「今の自分ではダメなんだ」と無意識に覚えていきます。
この蓄積が、「何者かにならないと価値がない」という
根深い不安のタネを、見えないうちに植え続けていったのです。
“現実を見たくない”は、あなたの防衛だった
だから、現実を見ると苦しくなるのは当たり前でした。
「このままじゃだめだ」「私は足りてない」
そんな思考が何十年も当たり前になっていたら、
現実を“まともに直視する”という行為そのものが、心に負荷をかけてしまうんです。
だから、あなたがスピリチュアルに惹かれたのも、自己啓発に走ったのも、
全ては自分を守ろうとする防衛本能の結果だった。
そして今、その循環から抜け出したいと感じているあなたは、
ただの「逃げてきた人」じゃなく、「戻る力を選び始めた人」でもあります。
では──
この深く刷り込まれた“恐怖ベースの安心構造”を、
どうやって、今からほぐしていけばいいのでしょうか?
次章では、情報と知識の洪水の中で逆に不安を深めてしまう構造について、
さらに深く紐解いていきます。
✅ 第3章:情報過多による混乱と迷い
気づけば、わたしたちのスマホには
「変われる方法」や「不安を消すメソッド」が毎日流れてきます。
SNS、YouTube、note、音声配信、講座、イベント、LINE登録──。
一見ポジティブで優しげな言葉も、そのほとんどがこう語ります。
「あなたはまだ不完全。でも、これをすればもっと良くなれるよ」
情報に触れるたび、“今の自分”が否定される
良くなりたくて、安心したくて、いろんな投稿や音声やセッションに触れてみる。
だけど、ふと気づくと──
「また新しい知識が必要な気がする」
「この人はすごいけど、私は…」
「やっぱり私は“何かが足りてない”のかも」
そんな風に、また“今の自分”が置き去りになっていく。
それはまるで、“不安が情報を呼び、情報がさらに不安を育てていく”ループ。
「足りない」世界に慣れすぎた心
この感覚は、ただの情報疲れではありません。
もっと深いところで、私たちは長い時間をかけて、
「不安があることが当たり前」な心の状態に順応してしまったのです。
だからこそ、「何もしていない」「今のままでいい」と言われると
逆に落ち着かなくなる。
安心に触れた瞬間こそ、妙な居心地の悪さが出てくるのです。
“安心する”にも、練習が必要だった
安心って、誰もが自然にできる感覚だと思っていた。
けれど実際は、安心のしかたを、誰からも教わってこなかった。
むしろ、危機管理、競争、成長、警戒、失敗しないように、失礼のないように……。
ずっと「どうやって安心するか」よりも
「どうすれば怒られないか」「どうすれば評価されるか」を優先されてきた。
その心の地盤の上に、いくら学びやスピリチュアルや情報を積んでも、
根本の安心が育たないのは、当然なのです。
だから──。
もし今あなたが、「また探し始めてしまった」「この情報も“まだ何か足りない”に聞こえる」と感じているなら。
それは「探すことに疲れたあなた」が、
“情報ではなく、自分の感覚に戻ろうとしている”サインかもしれません。
次章では、その“安心に戻る感覚”を妨げているもう一つの壁──
「資格やセミナーで得られる一時的な安心」について触れていきます。
✅ 第4章:資格やセミナーで得られる一時的な安心
気づけば、私は“学ぶこと”に人生の多くを使っていました。
心理学、ヒーリング、コーチング、スピリチュアル、栄養学、体のワーク……。
「この資格を取れば自信が持てるかも」
「この講座に出れば、私も変われるかもしれない」
そう思って、時間もお金も労力もかけてきました。
学んでも、安心は“その場かぎり”だった
学んだ直後は、たしかに安心する。
「私も変われる」「これがあれば、何かになれる」──そんな感覚が一時的に芽生える。
でも、日常に戻るとまた不安が出てくる。
「私にはまだ足りない」「もっと深く学ばなきゃ」
結局、また次の資格や講座を探してしまう。
その繰り返しの中で、ふと感じたのです。
「私、変わってないかもしれない……」
“安心”を資格に預けすぎた結果
振り返ると、私はいつも“何かの肩書き”に安心を求めていました。
「資格があるから大丈夫」「この人が言ってたから正しい」
そんな風に、自分の感覚ではなく、“外側の誰かの正しさ”にしがみついていた。
でも、安心って本来、誰かから与えられるものじゃなく、
「もうこれで大丈夫だ」って、自分の内側から出てくる感覚なんですよね。
その感覚が育っていない状態で、いくら知識や肩書きを重ねても、
それは一時的な“安心風”のバンドエイドにしかならなかった。
“努力している自分”だけが安心材料だった
私たちの中には、「変わらなきゃいけない」「前に進まなきゃ」という強い観念があります。
だからこそ、「学んでいる私」「頑張っている私」には価値がある。
でも、“ただ存在している私”には、安心感を持てなかった。
この状態って、実はとても危うい。
なぜなら「止まったら無価値」「成長しなきゃ不安」というループが、
無意識のうちにずっと回ってしまうから。
そしていつの間にか、“安心する”こと自体が
「怠け」「後退」「甘え」のように感じてしまっていたのです。
本当は、“変わろうとしなくても大丈夫”になりたかった
学ぶこと自体が悪いわけじゃありません。
でも、本当に私たちが求めていたのは、
何かにならなくても、変わらなくても、「今ここで大丈夫」と感じられる心と体。
それを得るには、“知識”ではなく、
「在るだけの私」を許す感覚を取り戻す必要があるのかもしれません。
次章では、そうした内側からの安心に近づくために、
多くの人が通ったもう一つの道──スピリチュアルの光と影について、改めて見つめていきます。
✅ 第5章:スピリチュアルの限界と可能性
私が最も安心できたのは、
「何も変わらなくていいよ」と言ってくれる“スピリチュアルな言葉”に触れているときでした。
目に見えない世界。宇宙の法則。魂の設計図。カルマ、波動、チャネリング、ヒーリング──。
それらに触れるたびに、“今のままでいいんだ”と肯定されたような気がして、深く安堵していたのです。
“この世界には意味がある”と思いたかった
競争や努力に疲れ果てた私にとって、
「全部決まっている」「あなたのままで愛されている」という世界観は、
とても優しくて、救いでした。
見えないものを信じることで、見える現実のしんどさから一時的に解放される。
あの時期の私は、スピリチュアルという空間がなければ、
たぶん現実に戻ることもできなかったと思います。
でも──“安心”は長くは続かなかった
セッションを受けると癒される。メッセージをもらうと納得する。
けれど日常に戻ると、また同じパターンが出てくる。
また不安になる。迷う。自己否定が始まる。
気づけば、セッションやヒーリングを“受け続けないと安定できない”ようになっていた。
私はいつの間にか、“安心できる状態”ではなく、“安心を買い続ける状態”になっていたのです。
スピリチュアルは“道具”だった
誤解しないでください。スピリチュアルを否定したいのではありません。
むしろ私は、スピに救われたし、今も大切にしている感覚の一部です。
ただ気づいたのは、“スピリチュアルを使って、現実から逃げていた自分”がいたこと。
現実を変える力は、自分の内側にあるのに、
その不安と向き合うのが怖くて、答えを誰かや宇宙に預けてしまっていた。
見えない世界と“つながる”前に──
本当に安心するために必要だったのは、
「宇宙とつながること」ではなく、まずは“地に足のついた私”とつながることだった。
それは、“スピを卒業する”という意味ではありません。
むしろ、スピリチュアルな視点も統合しながら、
現実に根を張った“安心できる私”を取り戻す、ということです。
そう思えたときから、私はようやく「安心」に対して能動的になれた気がしました。
次章では、そんな内側からの安心を育てる鍵となる、
「本質的な変化」──“変わらなくても変わる”という矛盾の答えを、深く掘り下げていきます。
✅ 第6章:本質的な変化には何が必要か?
「結局、私は変われなかったのかな……」
資格を取っても、セッションを受けても、知識を学んでも、
一時的に安心するけど、また不安になる。
その繰り返しに疲れた時、ふと出てきたこの問い。
「私に足りなかった“本質的な変化”って、何だったんだろう?」
“変わろうとしないこと”が、本当の変化だった
ずっと、何かになろうとしてきた。
理想の自分に近づこうとして、努力して、学んで、整えて……。
でも実は、「変わろうとすること」そのものが、ずっと自分を否定していたということに気づいたのです。
つまり、“変わらなきゃ”という前提に立っている限り、
どこまで行っても「今の私は不完全」になってしまう。
その状態では、どれだけ意識を変えても、
無意識の深層にある「否定の土台」は書き換わらないのです。
変化とは、“戻ること”だった
「なりたい自分になる」のではなく、
「本来の私に戻る」こと。
それが、本質的な変化の鍵でした。
頑張ること、前に進むこと、自分を高めること……。
それらは本当は「何者かにならなきゃいけない」という
社会の設定に沿ってきただけで、“本当のあなた”とは無関係だったかもしれません。
“安心できる体”がなければ、思考は変われない
ここで大切なのは、思考を変えることではなく、「体で安心する」ことです。
なぜなら、トラウマや不安は頭ではなく“身体”に記憶されているから。
いくら「安心しよう」「今のままでいい」と思っても、
体が緊張していたら、それはただの言葉遊びになってしまう。
だからこそ、本質的な変化とは──
- 「思考の変化」ではなく、
- 「身体から感じる安全の再構築」
だったのです。
“変わらなくていい”に、本当の意味で触れるには
この章で伝えたいことは、ひとつだけ。
あなたは、もう何者にもならなくていい。
何かを証明しなくていい。誰かの期待に応えなくていい。
ちゃんとしなくても、結果を出さなくても、正解を探さなくても──
ただ「今ここにいる私」で、すでに十分だった。
その感覚に触れることが、本質的な変化の始まりでした。
次章では、こうした感覚を取り戻すためのステップとして、
インナーチャイルドとの対話に触れていきます。
✅ 第7章:インナーチャイルドとの対話
変わろうとしなくていい。
何者かにならなくてもいい。
──そう聞いて、心が少しホッとしたとしても、
実際に「安心した体」で生きられるかは、また別の話かもしれません。
なぜなら、その“安心できない感覚”は、今のあなたが作ったものではないからです。
心の奥にいる「小さな私」
不安に飲まれたとき。
必要以上に人の顔色を気にしてしまうとき。
何かに挑戦しようとすると、すぐに「やめておこう」と引き戻されるとき。
そんなとき、あなたの中で反応しているのは、
子どもの頃に「安心できなかったまま置き去りにされた自分」──
いわゆる、インナーチャイルドかもしれません。
「わかってほしかった」気持ちは、まだそこにある
小さい頃、泣いても怒られてしまった。
我慢すれば褒められた。
感じることより、正しくすることを求められた。
そんな中で、私たちは「本音を出したら嫌われる」という前提を覚えていきました。
だから、大人になった今も、
本音を隠し、人に合わせ、誰にも迷惑をかけないように生きてしまう。
でも、本当は。
ただ「怖かった」「寂しかった」「わかってほしかった」だけなのです。
変わるのではなく、“抱きしめる”
インナーチャイルドとの対話は、
過去を責めることでも、思い出して傷つくことでもありません。
ただ、置き去りにしてきた小さな自分に「ごめんね」「いてくれてありがとう」と声をかけてあげるだけ。
それだけで、体の奥が少しずつほぐれていくのを感じるはずです。
誰にも伝えられなかった気持ち。
ずっと理解されなかった寂しさ。
それを「今の自分」が認めてあげることで、
私たちは初めて、“本当の安心”に近づいていけるのです。
声にならないまま、心の奥にいた“あなた”へ
「怖かったよね」「頑張ってたね」「寂しかったね」
そんな言葉を、どうか今、
あなたの体の中にいる“昔のあなた”に届けてあげてください。
インナーチャイルドは、癒されるために大げさな儀式なんて必要ありません。
ただ「もう大丈夫だよ」と、
体の奥から安心を感じ始めたあなたの“感覚”こそが、
何よりの言葉になります。
次章では、さらにその感覚を定着させるために、
「潜在意識の書き換え」という視点から、
“自然と安心できる私”になる仕組みを紐解いていきます。
✅ 第8章:潜在意識の書き換え
どんなに「安心しよう」と思っても。
どれだけ「もう大丈夫だ」と言い聞かせても。
ある日突然、何の前触れもなくまた不安に襲われる──
そんな経験を、何度も繰り返してきませんでしたか?
潜在意識は“感じてきた感情”でできている
私たちの行動や思考のほとんどは、実は“無意識”によって決められています。
この“無意識”の中でもとくに深い層が、潜在意識と呼ばれる領域。
ここには、子どもの頃から感じてきた感情や、
何度も繰り返された体験が、データのように蓄積されています。
たとえば──
- 頑張っても認められなかった
- 自分の気持ちを伝えると怒られた
- 安心したときほど、裏切られた
そんな“経験の記録”が、あなたの潜在意識の中で、
「今も安心してはいけない」という防衛反応を動かしているのです。
だから、“言葉”では書き換わらない
「ポジティブな言葉を使おう」
「自己肯定感を高めよう」
──その取り組み自体は、とても尊いことです。
けれど、潜在意識は“感じたこと”でしか動きません。
頭でどれだけ前向きな言葉を繰り返しても、
体が不安を記憶していれば、安心できないのが当然なのです。
だから必要なのは、“言葉を変える”のではなく、
「安心できる体験」そのものを、小さく何度も積み重ねること。
小さな“安全の記憶”を増やしていく
潜在意識の書き換えは、派手な儀式ではなく、
ほんの小さな「ホッとした」「安心した」「自分で選べた」経験の繰り返しで起きていきます。
たとえば──
- 人と話して緊張しなかった
- ひとりで過ごしても寂しくなかった
- 断っても嫌われなかった
そんな“小さなできた”の記憶が、
あなたの中の「安心しても大丈夫なんだ」というデータを増やし、
少しずつ、無意識の前提を変えていくのです。
“変えよう”ではなく、“戻っていい”
最後にもう一度、確認したいことがあります。
潜在意識の書き換えとは、
「自分を変える作業」ではありません。
本来の自分に“戻ることを許す”プロセスです。
だからこそ焦らなくていいし、
“安心できない私”が顔を出しても、それもまた大切な反応。
そのすべてを、「もう安心していいよ」と
何度も何度も、体と心に伝えていく。
そうして初めて、「変わった」のではなく
「戻れた」自分として日常が変わり始めるのです。
次章では、そんな“戻れる私”を日々育てていくための
マインドフルネスの実践について、やさしく紹介していきます。
✅ 第9章:マインドフルネスの実践
「もう戻っていい」と自分に許可を出したはずなのに、
ふとした瞬間にまた、過去の癖や思考に引き戻される。
そんな時にこそ使ってほしいのが、マインドフルネスという“いま・ここ”に戻るための習慣です。
「今ここ」に意識を戻すとは?
私たちは日常のほとんどを、“過去の記憶”か“未来の不安”の中で生きています。
たとえば、誰かの表情を見て「嫌われたかも」と思うとき、
実際に何か言われたわけではなく、
“昔の記憶”や“これからの予測”が作り出した感情に反応していることがほとんど。
マインドフルネスとは、
過去でも未来でもなく、「今、私はここにいる」と体感することを目的にした方法です。
難しいテクニックは必要ない
マインドフルネスと聞くと、瞑想やヨガを思い浮かべるかもしれません。
でも本質はもっとシンプル。
たとえば──
- 深呼吸をして、自分の呼吸に意識を向ける
- 手の感覚に集中して、今触れているものを“感じる”
- 目を閉じて、今この瞬間にある音や匂いに気づく
それだけで、「思考の世界」から「今ここ」へと、意識がスライドしていくのです。
マインドフルネスは“安心の筋トレ”
これはメンタルの練習ではなく、安心の体感を取り戻す“神経の再教育”。
はじめは難しく感じても当然です。
なぜなら、今まで何十年も“不安がデフォルト”の神経回路で生きてきたから。
だからこそ、この練習はまるで筋トレのように、
少しずつ少しずつ「安心できる神経の道筋」を育てるプロセスなのです。
「今ここ」の私とつながるために
過去を否定せず、未来を恐れず、
ただ“今の自分”に静かに戻ってくる。
それができるようになると、
どんなに不安が浮かんでも、
「戻れる場所はここにある」と思える安心感が生まれ始めます。
この章で紹介したのは、ほんの入り口ですが、
少しずつ「今の感覚を感じる練習」を続けていくことが、
潜在意識の書き換えと連動して、日常に“本当の安心”を取り戻していく鍵となるのです。
次章では、その体感の変化をより深めるための、
「実際に体験できるオンラインコンテンツ」をご紹介していきます。
✅ 第10章:実際に体感できるコンテンツの紹介
ここまで読んでくださったあなたは、
きっと今、頭だけでなく「体感で安心したい」と感じているはずです。
そしてきっと、「ひとりで頑張らなくていい方法があるなら知りたい」とも。
そんなあなたのために、“言葉”ではなく“体”で安心を取り戻すワークを体験できる、
小さなオンラインワークショップをご用意しました。
「安心する体」を取り戻すワークとは?
このワークは、専門的な知識やスピリチュアルな理論ではなく、
誰もが持っている感覚=身体の“今”に戻ることを目的にしています。
やることはとてもシンプル。
- 呼吸に意識を向ける
- 体の内側の反応を感じる
- 「安心する感覚」を小さく確かめる
この感覚を言葉で説明することは難しいけれど、
一度でも体験すると、「ああ、これか」とわかる──そんな時間を提供しています。
過去の参加者の声
これまで体験してくださった方々の声をご紹介します。
「何年も学んでも変わらなかった私が、初めて“今ここにいる”ってわかりました」
「感情が出てきて驚いたけど、やっと“止まっていい”と思えました」
「安心は、“頭”じゃなく“体”で思い出すものなんですね」
共通しているのは、みなさんが“変われた”のではなく、“戻れた”という感覚を手にされたこと。
あなたのペースで受け取れる体験
このコンテンツは、動画コンテンツで受けられるため、
・人と話すのが苦手な方も
・忙しくて外に出られない方も
・まずは“自分のペース”で始めたい方も
安心して、自分のタイミングで受け取れる内容になっています。
「何かを学ぶ」「成長する」のではなく、
「本当はもう在った“安心”に戻る」という時間。
その一歩を、よければ一緒に体験してみませんか?
次章では、このコンテツの具体的な内容やお申し込み方法、
今後の予定について詳しくご紹介していきます。
✅ 第11章:参加者の声と変化の事例
「自分には無理かもしれない」
「他の人はできても、私は変われない」
──そう感じるのは、自然なことです。
だからこそ、ここでは実際にワークに参加した方々の“ビフォーアフター”を紹介させてください。
彼女たちも最初は、不安と自己否定のなかにいました。
学んでも変われなかった。何度も自分を責めていた。
でも、ある一歩をきっかけに、「今のままの自分」でいられる感覚に出会ったのです。
Case1:常に学び続けてきたAさん(40代/元会社員)
「今思えば、“学ぶこと”が安心の代替品になっていました。
資格を取っても不安。講座を受けても不安。
“もっと知らなきゃ”と追いかけるほど、どんどん自分が足りない気がしていました。」
そんなAさんが体験したのは、たった10分の「呼吸ワーク」。
「涙が出ました。
なぜかわからないけど、“安心してもいいんだ”と感じた瞬間でした。そこから、“やらなきゃ”が少しずつ減って、
“感じてもいい”が増えてきたんです。」
Case2:スピリチュアルの世界に疲れていたBさん(30代/主婦)
「スピの世界が大好きでした。でも気づいたら、セッションを受け続ける日々。
“本当の私はどこ?”とわからなくなっていました。」
彼女は「感覚に意識を戻す」ワークの中で、
“考えること”を手放して、“今ここ”に戻る感覚に初めて触れたと言います。
「もう何者にもならなくていい──
それが“逃げ”じゃないと体でわかった瞬間、
なぜか家族との関係まで優しくなったんです。」
Case3:ずっと「生きづらさ」を抱えていたCさん(20代/フリーター)
「人と話すと緊張する。
一人になれば不安が止まらない。どこにも“安心できる場所”がなかったんです。」
でも、“呼吸を感じる”ことを習慣にしただけで、
「あ、自分が今ここにいる」って初めて思えた。
「何も変わってないのに、
“戻れる場所がある”ってわかっただけで、世界の見え方が変わりました。」
変わるんじゃない。“戻っていい”を体験する
みなさんに共通しているのは、
大きな劇的変化を起こしたわけではないということ。
ただ、
・体の中の感覚を感じること
・“今のままでもいい”と認めること
・安心を“体で思い出す”こと
そのひとつひとつが、深い変化の入口になっていたのです。
あなたにも、きっと同じことが起こせます。
次章では、この安心のステップを体験したい方に向けて、
参加方法について詳しくご案内します。
✅ 第13章:これは“終わり”ではなく、“戻る”始まり
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
きっとあなたは、何度も「変わろう」としてきたはずです。
そしてそのたびに、少しだけ自分を責めて、
「私って、結局ダメなのかな」と感じてきたこともあったでしょう。
でも──もう、変わらなくていいんです。
何者かになる必要も、誰かに証明する必要もありません。
本当の安心は、“すでにあった私に戻る”ことから始まります。
「何も問題が起きていないのに不安」というあなたへ
それはおかしいことではありません。
むしろ、今まで“安心できなかった過去”を生き抜いてきた証です。
安心できなかったのは、あなたのせいじゃなかった。
でも、“安心していい”と許せるのは、今のあなただけ。
戻れる場所は、いつでもここにある
このブログや体験コンテンツは、あなたに「新しい何か」ではなく、
“本来のあなたを思い出す時間”を届けたいと思って設計しています。
不安になっても大丈夫。
止まってもいい。
またここに戻ってくればいい。
あなたが、あなた自身に安心できるようになる日が、
この文章のすぐ向こうで待っていることを信じています。
心からの安心とともに。
また“今ここ”で会いましょう。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 本当にこれだけで変われるんでしょうか?
変わる、というより「戻る」が本質です。体の安心感を育てることで、自然と“前提”が変わり始めます。
Q. 初心者でも大丈夫ですか?
はい。専門知識やスピリチュアルな理解は一切不要で、「感覚に戻る」ことだけを大切にした内容です。
Q. どれくらいで効果が出ますか?
早い方は数分のワークで涙が出る方もいますが、効果のスピードは人それぞれです。焦らず、あなたのペースで体感してください。
Q. 定期的にフォローしてもらえますか?
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